2016年08月18日
注射返品薬自動仕分け機 SepaRo
注射オーダーの変更による大量の返品薬剤を仕分けるのには多くの時間を費やしてきました。本機によって戻ってきた返品薬を返品用トレーにセットすることによりロボットがアンプルの有効期限を画像判別し、GS1コードにより薬品を同定して収納し、オーダー情報が発生した際にはアンプル払出機から払い出しを行うことができます。
メリットとしては戻ってきたアンプルをそのままトレイに入れてボタン1つで薬品を判断し収納できることと従来のアンプル払出機では収納薬品の期限管理まではシステムが管理できていなったものが1本単位で期限管理でされているものを払い出しが出来る点。
デメリット返品ユニットだけでは費用対効果がなかなか見込めない点。異形型のアンプルは認識できないものがある。
システムの構成:注射返品薬払出機(APF-RD)、整列払出機(APS-MKⅡ)、袋詰めユニット(FT300-B)
2回にわたって注射払い出し装置を紹介しましたがデバイス的にはいろいろと課題があり、以前のようにガラスアンプル中心の払い出しでは問題ありませんが最近では異形型または袋詰めのポリアンプルが多数発売されており全てに対応出来ていない点、また現在ではアンプルだけは機械で払いされますが50mlから500mlまでのプラボトルはヒトがセットしなけらばいけなく、50〜100ml程度の生食等までユニットとしてサポートできれば有効だと思います。(是非この点は調剤機器メーカーは検討して頂きたいと思います。)
次回は払い出した薬品が電子カルテに記録、算定できまたオーダー連携が可能となった病棟配置薬管理システム(セキル)をご紹介します。
(岡谷市民病院 伊藤)
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