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HP委員ブログ

2022年03月01日
Apple history Vol.03 Twentieth Anniversary Macintosh 1997年

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Macでは初めての12inch液晶パネルと縦型のCD-ROM。両脇にボーズ製スピーカーを配置していました。一体型Macの液晶の本格的な採用は5年後のiMacG4まで待たなくてはいけませんでした。

Apple history Vol.03 Twentieth Anniversary Macintosh 1997年
久しぶり(6年ぶり)にアップル記事を書いてみました。
アップル社創立20周年の記念モデルとして全世界で12,000台限定生産されたコンピューター(通称スパルタカス)。
当時はまだ、PCもCRT(ブラウン管)が主流で液晶一体型のPCは珍しく、そのデザインは他社にはない独特なものでした。
本体は液晶モニターと縦型のCD-ROMが搭載さていました。キーボードは本革製のキーボードレスト、そして最大の特徴が音響メーカーのボース社と共同開発したサブウーファー兼電源が別となっていました。
デザインコンセプトは良かったのですがスペック的には標準的なものとなってしまったのが残念でした。当時は少し後に強力なCPU:PowerPC G3を搭載した初代iMacが発売され、また価格が高価だったこともありなかなか普及はしませんでした。
これらのマイナス因子はあったものの他メーカーには作ることの出来ないデザインとコンセプトはアップル社の20周年記念マシンとしてはふさわしいものだったと思います。また音楽再生、テレビ再生などAV機能も有していていました。現在も2GBのハードディスクは故障しSSDに替えていますがボーズ設計のスピーカーからは今でもいい音を出してくれています。

  • Apple history Vol.03 Twentieth Anniversary Macintosh 1997年

    特徴の1つのボーズサウンドシステム。このPCの圧巻と言える仕組みはボーズと共同開発されたスピーカーシステム。両脇のサテライトスピーカーと独立したサブウーハーから構成されていて、見た目以上に豊かな低音を再生してくれます。

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    独立型のキーボード。本革製のキーボードレストは今でも質感が高い。中央は一体型PCでは珍しかったスライドパットが配置されています。

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    内臓CD-ROMは一般的なトレー方式ではなくスピンドル型。両脇には液晶バックライト調整、スピーカー音量、TVチャンネルなどの調整が行えました。

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    液晶パネルは12インチ(800×600)で当時の量産型液晶では最大のもの。

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    液晶パネル搭載により当時の一体型PCとして本体の厚さはかなり薄いものであり他社が追いつくのには10年ほどが必要でした。

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    現在でも音楽再生(CD)を行ってみても両サテライトスピーカーから中、高音がしっかりと再生され、サブウーハーからの低音域と相まって高品位の音質を楽しめます。