2017年01月27日
病院紹介 伊那中央病院
【伊那中央病院について】
当院は平成15年4月に設立団体が伊那市から伊那中央行政組合(伊那市、箕輪町、南箕輪村)に移行して新築移転されました。開院後、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院、地域医療支援病院、救命救急センターに指定されるなど、上伊那2次医療圏の中核病院として機能の充実を図ってきました。病床数は一般病床354床、回復期リハビリ病棟36床、感染病床4床 合計394床です。上伊那2次医療圏は長野県下でも人口当たりの医師数が2番目に少なく、また人口当たりの病床数は最低と医療資源の乏しい地区のでありますが、1次救急から3次救急やがん治療等地域完結型の医療を提供すべく努力をしています。
【公立病院経営改善優良病院に選ばれました】
平成26年3月に総務省から「公立病院経営改善優良事例集」が刊行され、公立病院の経営改革事例で全国6病院が選ばれ、当院は300-400床病院の部で掲載されました。平成15年度から26年度まで12年連続で増収が続いており、平成21年度からは6年連続で経常黒字を達成しています。
川合院長先生は、「人材こそ病院の柱である」と、メディカルシミュレーションセンターの開設、薬剤師奨学金制度、インターン制度実施など教育について力を入れています。「質の高い医療を提供することが大きな目標であり、そのためには病院は黒字でなければならない」とよくお話をされています。
薬剤師への期待も大きく、薬剤師に医療の質を高めることと、経営の質を高めることが求められており、一人一人努力をしています。
【北棟建設】
平成28年秋より、北棟建築着工となりました。北棟は最新鋭のリニアックやPET-CT、スペクトなどの放射線施設、検診センター、訪問看護ステーション、公立病院では珍しい美容外科外来を内設し、平成29年秋には完成。医療機器搬入を行い、平成30年4月からは本格稼働となる予定です。
この10年余で、災害医療研修棟、MRI棟、南棟(救急、がん関係、メディカルシミュレーションセンター等)そして今回の北棟建築と住民ニーズに応えるよう努力をしています。
院長は「病院に槌音がしなくなると衰退していく」と言っており、ニーズに応えるため積極的に投資をしています。
【薬剤科の体制】
①\t365日の勤務体制
正規薬剤師25名、臨時薬剤師4名、補助者4名 合計33名のスタッフで365日体制勤務を組んでいます。土日は5名、平日の祝日は11~12名勤務体制としています。
この人数で、注射薬のミキシングを50ml以上の輸液について、すべて薬剤科で無菌的に調製実施し、病棟の内服薬の定期処方日は曜日で調剤し持参薬を含めて1週間の内服セットを実施し、患者ごとの床頭台へ配薬を行っています。
②\t病棟業務の充実
平成28年10月にようやく「病棟薬剤業務実施加算1および2(SCU)」の加算算定を開始しました。4月に4名の新人を採用し、病棟配置薬剤師数14名とし1病棟1.5名~2名体制を構築でき全病棟における20時間活動時間の確保が可能となりました。現在の薬剤管理指導件数は月1400件を超えております。
③\t脱ピッキングマシン
平成15年3月から稼働させてきた注射薬のピッキングマシンを平成29年3月の電子カルテリニューアルにあわせ廃棄し、脱ピッキングマシンシステムを立ち上げる予定です。大きなパラダイムシフトになると考えています。見学歓迎いたします。御連絡をお待ちしています。