2015年08月04日
病院紹介 長野県立木曽病院
地方独立行政法人長野県立木曽病院
木曽地域は、長野県西部に位置し、香川県に匹敵する面積の中に約29,000人が暮らしています。この木曽地域唯一の有床病院が長野県立木曽病院です。
昭和39年4月20日に、木曽の医療を担う目的で開設され、昨年50周年を迎えました。
島崎藤村の『夜明け前』の書き出し「木曾路はすべて山の中である」のとおり、木曽の山々に囲まれた木曽谷に建っています。
当院では、救急、在宅はもちろんのこと、通院が難しい地域への巡回診療や森林セラピーにも力を入れています。
また、昨年木曽を襲った南木曽の土石流災害、御嶽山噴火の折には、災害拠点病院として被災患者さんの受け入れを行いました。
御嶽山噴火は、木曽地域では西部地震以来の大災害であり、県内外から駆け付けたDMATと職員が連携し診療にあたりました。その中で、薬剤科はいち早く医薬品卸業者さんと連携をとり、医薬品の在庫確保にあたり診療を支えました。
現在、薬剤科は薬剤師10名、事務員1名の11名体制で業務を行っています。平成25年度からは、病棟業務を開始し、多職種連携や入院患者さんのケアに取り組んでいます。また、先に紹介した巡回診療、森林セラピーにも同行し、多職種チームの一員として、病院外にも活躍の場を広げています。
平成23年からは、地域の患者さんのケアをより手厚くする目的で、木曽薬剤師会と合同でがん医療を中心とした研修会を年6~7回開催し、連携強化を図っています。ひとりひとりの患者さんを病院薬剤師と保険薬局薬剤師が協働でケアを行う取り組みも試みられており、スムーズな薬薬連携を推進しています。