2016年02月17日
第51回長野県薬剤師会学術大会レポート
2月14日(日)に長野県薬剤師会医薬品総合研究センターにて、第51回長野県薬剤師会学術大会が開催されました。
今回の一般演題では、8演題の発表が行われました。
研修会の取組み、服薬指導、在宅、薬剤師業務など幅広い分野からの発表が行われました。
病診からは、3演題の発表がありました。
須坂病院の堀勝幸先生からは、「病院薬剤師業務の質向上を目指して」という演題で、画像学習会・フィジカルアセスメント学習会に取組み、薬剤師が薬効・副作用や患者さんの状態を積極的に情報収集し評価することで、プレアボイドという形で貢献している事例をご紹介いただき、これからの病院薬剤師の進むべき未来についてお話しいただきました。
健和会病院の鈴木道也先生からは、「腎不全患者におけるH.pylori除菌時の薬剤量の検討」と題し、腎不全患者さんのH.pylori除菌を行う際に、腎機能に配慮しアモキシシリンを減量しても、除菌率に低下はみられなかったという報告をお話しいただきました。
もう1演題は、私が「手術・検査前中止薬外来指導~ずくと工夫で手術・検査中止をゼロとする!~」と、実は長野県病院薬剤師会学術大会のシンポジウムとほぼ同じ内容で発表させて頂きました。使いまわしのようですみませ~ん!私の発表については、ながのけん病薬誌にも掲載されていますので、「ながのけん病薬誌No.58発行」のレポートも合わせてご参照ください。
午後からは、平成27年度「長野県薬剤師会研究助成21」の表彰式が行われました。
4人の先生方が表彰され、病診からは長野赤十字病院の池上悦子先生が「吸入指導における薬・薬連携の取組み」で、県立木曽病院の角間みなみ先生が「県立5病院の睡眠薬使用状況と転倒・転落の関係」で表彰を受けました。
おめでとうございます(^-^)
特別講演として、「痛みに対する漢方薬~ペインクリニックから緩和ケアまで~」と題し、信州大学医学部付属病院信州がんセンター緩和ケア部門教授の間宮敬子先生の御講演が行われました。
実は、私、漢方薬については勉強不足のためかなり不慣れで、どんなお話なんだろう~とちょっと身構えていましたが、先生のお話は、ユーモアやこれまで先生が体験したことなどを随所にちりばめ、時間が過ぎるのも忘れてしまうくらい楽しいお話でした!
頭痛、腰痛、帯状疱疹関連痛、疼痛性障害、緩和ケアでの漢方の5本柱でお話しいただき、実際にあった症例の紹介や先生の経験を交えて、丁寧に教えて頂きました。
また、普段、漢方薬ってどんな患者さんと薬がマッチするのか結構悩むのですが、イラストから視覚的に患者さんをイメージしながらのお話でしたので、霧が晴れたような「スッキリ!」感を味わうことが出来ました。
木曽病院 松原
開催報告については、以下のページをご参照ください。
第51回長野県薬剤師会学術大会