病薬ひろば

HP委員ブログ

2016年02月07日
感染症コンサルタント 岸田直樹先生をお迎えして

HP委員会


岸田直樹先生の著書。感染症に関わる薬剤師の方は特にお勧めです。薬剤師に理解して欲しいレベルやコミュニケーションスキル、検査結果の解釈だけで終わらないよう病態を確認するといった実際に臨床に即した内容です。

今年も気がつけばもう2月です。最近少しずつですが、日が延びてきて嬉しい気持ちになります。

本日は、薬剤師専門講座(感染領域)に参加してきました。
はじめに「感染症診療ことはじめ2016」と題して、『感染症コンサルテーション』などの著書で有名な岸田直樹先生にご講演いただきました。
感染症をきちんと診るには考え方が大事であり、そのために必要な“感染症診療のロジック”を教えていただきました。それは…
①患者背景を理解
②どの臓器の感染症か?
③原因となる微生物は?
④どの抗菌薬を選択?
⑤適切な経過観察
というものであり、感染症を捉えるには、背景・臓器・微生物をセットで。感染症がわからない時は、このどれかが明らかになっていないだけである。何がわからないのか?と自分に問いかけてみましょう。
これは、講演のほんの一部であり、感染症診療のエッセンスがぎっしり詰まった90分でした。また、絶妙な語り口で我々薬剤師のハートをがっちり掴んでいらしたのが印象的でした。

その後、お昼休みには岸田先生自ら持ち込まれた著書の斡旋販売とサイン会も行われました。ミーハーな私は、『感染症コンサルテーション』を購入した足でそのまま岸田先生のもとへ。
サインとともに書き留めてくれた言葉は「ABx for Pharmacy(抗菌薬のことは薬剤師へ)」
このように、医師から頼ってもらえるような臨床薬剤師になりたいと切に願う今日この頃です。

また、私の座った席が岸田先生と近かったこともあって質問させていただいたり、岸田先生からは「感染症診療を支援していくなかで、“適切な抗菌薬の選択・投与量・投与間隔・投与期間へのサポート”という部分で薬剤師の存在はとても大きいですよ。」という言葉をいただいたりと、有意義な時間を過ごせました。

最後に、本日の薬剤師専門講座を明日からの業務にどのように活かしていくか…
病棟薬剤師(業務)やチーム医療では、適切な知識を持っていても、それを伝えるコミュニケーション能力が重要になります。
「参加している病棟カンファレンスやラウンド時に、1日1回は自発的に発言していく!」
振り返りカンファレンスで宣言したように、明日から早速行動に移していきたいと思います。

そして、今回も薬剤師専門講座を企画・運営して下さいました学術委員会の先生方、大変お疲れさまでした。

P.S. グループディスカッションに夢中になってしまい、会場の様子を写真に収めることを忘れていました。。。orz

JA長野厚生連 篠ノ井総合病院
田中 宏治

  • 感染症コンサルタント 岸田直樹先生をお迎えして

    ミーハーな私は、『感染症コンサルテーション』を購入して、岸田先生のサインもいただきました。
    書き留めてくれた言葉は「ABx for Pharmacy(抗菌薬のことは薬剤師へ)」です!

  • 感染症コンサルタント 岸田直樹先生をお迎えして

    サイン会の様子です。
    感動して泣いてしまっている?

  • 感染症コンサルタント 岸田直樹先生をお迎えして

    サイン会は行列ができるほど大盛況でした!