2015年10月02日
御嶽山噴火から一年
御嶽山噴火から、一年が経ちました。
この場をお借りしまして、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
また、大切な方を失った方々に謹んでお悔やみ申し上げます。
自然は、人々に恵みをもたらすと同時に、時として恐ろしい牙をむくことを、まざまざと感じさせられました。
この未曾有の災害では、私の勤務する木曽病院に大勢の方々が運ばれてきました。
県内外から駆け付けたDMATの皆さんと木曽病院職員が一丸となってあたったわけですが、私自身はというと「十分、一人一人の方に寄り添うことが出来たのだろうか?」と今でも考えてしまいます。今まで新潟中越地震、東日本大震災と被災地への医療支援に赴き、災害への対応はそれなりにやってきたつもりでした。しかし、この御嶽山噴火では、地元の薬剤師として、心と体に傷を負った方々に寄り添う医療を提供することが出来たのか?
医療人として災害時への対応の難しさを改めて考えさせられました。
災害は、いつ、どこで起きるかは誰にも解りませんし、様々な想定外のことが起こりえます。
長野県病院薬剤師会・長野県薬剤師会の中には、同じ志をもった先生が大勢みえられます。そんな先生方と情報を共有して、今後に生かしていきたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
木曽病院 松原