2024年08月16日
薬剤師を目指す方へ 松本協立病院 上條 萌子
松本協立病院で薬剤師として働いています、上條萌子です。
病院薬剤師として働くことをきっかけに出身地の長野県に戻り、あっという間に1年が過ぎました。
入職してすぐは、調剤業務、注射薬の払い出し、抗がん剤や高カロリー輸液の調製、手術前の内服薬確認などの薬局内の業務を中心に行いました。
夏頃からは病棟担当として、入院患者さんの薬の管理を担当するようになりました。患者さんやご家族との会話を通じて、薬はしっかり飲めているのか、副作用はないか、薬の管理方法で困っていることはないかなど、よりよい薬物治療を検討しています。病棟担当になって間もない頃は、患者さんや医師、看護師の薬に関する質問にうまく答えられず、自分の知識不足、経験不足を痛感することもありました。しかし、先輩方からのフォローやアドバイスもあり、少しずつ自分の成長を実感することができました。だからこそ、私にも後輩ができたときは、私が先輩方のような頼りになる存在になりたいと思っています。
私が考える病院薬剤師の強みは他職種との関わりだと思います。チーム医療やカンファレンスでは、医師や看護師だけでなく、理学療法士、ソーシャルワーカー、管理栄養士なども一つのチームとなり、患者さんにとっての最適な医療について意見を交わします。もちろん、薬剤師は薬についての意見を求められることもあります。薬のプロフェッショナルとして意見を求められることは、時にプレッシャーも感じますが、自分の提案が採用された時や患者さんに「ありがとう」と言ってもらえた瞬間(とき)はとてもやりがいを感じます。
病院薬剤師といっても、就職する病院によって業務はいろいろかと思います。病院だけでなく調剤薬局など様々な場所を自分で見て、自らが目指す薬剤師の理想に一番近づけそうな職場を選んでください。その中で、病院薬剤師を選択肢の一つに入れていただけたらとてもうれしく思います。
最後になりますが、当院の薬局はお互いに助け合うとても温かい職場です。ご興味がありましたらぜひ職場見学にいらしてください。みなさんにお会いできる日を楽しみにしています。
(愛知学院大学 2023年卒)