2023年03月01日
二段階認証によるピッキング、最終監査システム
医薬品、薬袋、情報提供書、手帳ラベルなど全てを認証する薬品認証システムと最終監査システム連動
昨年秋に7年間使用した調剤支援システムをリプレースしました。調剤システムのバージョンアップと共に従来使用していたピッキングサポートシステム、持参薬鑑定システム、病棟支援システム、最終監査システム、オーダー情報抽出ツールなども追加、バージョンアップし調剤の自動化と精度の向上を図りました。
今回はその中の1つ薬品認証システム「GX−ハンディ」と「最終監査システム」をご紹介します。従来のシステムはハンディ端末を利用しオーダー情報を参照する計数調剤(麻薬を含む)、抗がん剤認証を行っていました。電子カルテからオーダー情報を取り込み, 払い出しする薬品のGS1コードと処方箋情報を照合して認証が可能なピッキング認証システムシでした。処方箋は注射箋も含め全てのオーダーで認証が行い、また注射アンプルカセット充填時の認証にも行っていました。
医薬品を払い出す際にオーダー情報を参照するシステムでしたが、この範囲では医薬品をオーダーどおりに間違えなく払い出すのみの機能でした。投薬時、監査時のインシデントとしては薬袋の入れ間違え、情報提供書/お薬手帳の入れ忘れ、認証システムを使用しなくて監査でも間違えるなどの課題がありました。
新システムはピッキング時と最終監査時とバーコードで二段階認証することにより医薬品の取り間違え、規格違い、薬袋の入れ間違え、情報提供書/お薬手帳の入れ忘れを防止できる精度の高いシステムです。デバイス的にはバーコードユニット部をスマートデバイスと一体化することにより小型で軽量化した端末となり、電子カルテ情報との参照機能(バーコード)により内外用薬、注射薬のオーダー認証の他にDI情報(添付文章)、麻薬・血液製剤ピッキング、在庫管理、ピッキング機充填認証など多機能化デバイスとなりました。
岡谷市民病院 伊藤