2020年07月20日
薬剤師を目指す方へ 長野県立阿南病院 宮原 健太
こんにちは。長野県立阿南病院で働いています、宮原健太と申します。薬剤師として、働き出してから早一年が経ちました。あっという間に過ぎていった一年間でしたが、薬剤師として医療に携わっていくことへのやりがいを実感した一年間となりました。
この一年は主に病棟業務を担当させて頂きました。その他に巡回診療、先輩薬剤師の訪問薬剤管理指導へ同行、褥瘡・NST委員会にも参加させて頂きました。
巡回診療では病院がない地域に住む人々に向けて、医師をはじめとする医療スタッフが町の公民館などを借りて医療を提供します。私も薬剤師として同行し、患者さんとの会話を通して患者さんの状態や服薬状況を確認し、患者さんの不安や訴えに寄り添えるように心掛けています。
病院薬剤師は患者さんやご家族、医師、看護師だけでなくさまざまな職種の方から薬について相談を受けることがあります。大学時代より得た知識や経験を活かしながらコミュニケーションをとり、「ありがとう」や「助かった」などと言っていただけた時は努力が報われる最高の瞬間です。その一方、「大学の時にもっと真面目に勉強しておけば良かった」、「調べ方が足りなかった」などと勉強不足に嘆くことも多いです。日々の業務で学ぶことは多く、勉強し続けていくことはとても大変ですが、学んで得た知識は決して無駄にはならず、自身のスキルアップにつながります。臨床現場で役に立ったと実感できた時は大きな達成感が得られます。
とはいえ勉強に疲れた時は息抜きも大切です。私は休日にリラックスしたい時、景色のいい場所を探してドライブに出かけます。自然豊かな長野県は季節によって彩りを変え、見るたびに景色が変わります。休日にきちんとリフレッシュすることで日々の業務に前向きに取り組むことができます。
薬剤師という職業は学ぶことも多く大変ですが、得た知識や経験が患者さんの健康を支える力となるとてもやりがいのある仕事です。地域の健康を支えつつ、自身の成長を実感しながら働きたいという薬学生のみなさん、病院薬剤師として働いてみませんか。薬剤師としてみなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
(東邦大学 2019年卒)