2019年度から国立病院機構 信州上田医療センターで働いています、小野 香奈江です。地元の神奈川県を離れ、新しい環境に初めての一人暮らしと不安なことばかりでしたが、薬剤部の先生方が温かく迎えてくださり充実した毎日を送っています。
　信州上田医療センターは病床数420床の急性期病院です。薬剤部は14名で、私は主に調剤業務と病棟業務を行っています。私が担当しているのは産婦人科、小児科、耳鼻科、歯科口腔外科の混合病棟で、患者さんへの薬剤管理指導をはじめ、持参薬の鑑別や医師・看護師への情報提供、薬剤についての相談・処方提案など幅広く行っています。
　薬剤管理指導では患者さんに対して一方的に薬の説明をするのではなく、患者さんの悩みや辛さに耳を傾けるように心掛けています。患者さんから、「話を聞いてくれてありがとう。」と声を掛けていただいたり、薬学の知識を活かして医師に処方提案できた際に、とてもやりがいを感じています。また、病棟では患者さんだけでなく、他職種のスタッフから質問されることもあり、知識不足を痛感すると同時にチーム医療における薬剤師の責任の重さも感じています。これからも患者さんのより良い薬物治療のために日々新しい知識を取り入れ、自己研鑽を続けていきたいと考えています。
　薬学生のみなさん、卒業論文に卒業試験・国家試験の勉強にと大変だと思いますが、その苦労をするだけのやりがいが薬剤師にはあると私は信じています。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
　（横浜薬科大学　2019年卒）

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  　調剤室での調剤の様子です。
  　薬剤師の基本的かつ大切な業務です。

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  　無菌室での抗がん剤調製の様子です。
  　入院だけでなく外来の抗がん剤も調製しているため、正確さはもちろんのこと、速やかに調製しなければなりません。