2018年09月17日
宇都宮は暑くて、熱かった
茹だるような暑さのなか、8月25日、26日に栃木県宇都宮市で日本病院薬剤師会関東ブロック第48回学術大会が開催されました。2日間で約3000名の参加者があったとのことです。
私はというと、新幹線を乗り継いでいざ宇都宮へ。県病薬のブース展示の準備のため9時頃に会場入りしました。すると、軽井沢病院の伴野一樹先生御一行が先に準備し終えて下さっていました。すみません(>_<)。。。今回、急遽だったにもかかわらず長野県のブース展示は、非常に見栄えのある、内容のあるブース展示ができたと思います。また、県内の各病院にもご協力いただき、多くのパンフレットが集まりました。秋の県病薬の学術大会の時にも展示したら、興味を持って下さるのではないでしょうか。
学術大会1日目、ワークショップ「適切な副作用自発報告とは?」に参加しました。プログラムを見たら、大学院時代の先輩が演者として登壇していましたので、早速会場へ。入るなり目が合い、「田中君、よろしくね。」の一言。その後、異様な緊張感におそわれながらのワークショップであったのは言うまでもありません。
『昨今の創薬技術の革新的な進歩などに伴う新薬開発スピードの劇的な加速により、治験段階では経験されない安全性上の課題が市販後に生じる可能性がこれまでになく高まっており、市販後のリスクマネジメントがより重要となってきています。私たち薬剤師には、市販後に初めて明らかとなる医薬品安全性情報の収集や活用により一層貢献することが求められています。特に、ドラッグラグが解消されつつある現在、我が国における市販後医薬品の安全性情報の収集の重要性がより増してきています。現場の薬剤師の声が「育薬」につながるのですね。』・・・といった内容と理解しつつ、質問もしてワークショップが終わりました。久しぶりに飲みに連れていってもらおう(奢ってもらおう?!)と声を掛けたら、お忙しいのですね。「俺、このまま東京へ行かなきゃならないんだよう。ごめんな。」「はい、ではまた。」とお見送りさせていただきました。
学術大会2日目、モーニングセミナーに続いて、一般演題の口頭発表を聞きました。今回、長野県からは2題、長野赤十字病院の小林雅人先生、県立信州医療センターの田中健二先生が発表されていました。
小林雅人先生からは、抗がん剤調製のための混注鑑査システムについて発表がありました。実は、私の病院でも同じシステムがあるものの、使いこなせていない(宝の持ち腐れ状態になってしまっている…)現状なので、非常に興味がありました。やはり、システムになれるまでにはある程度の時間を要するのですが、ここ数年レジメン数の増加に伴い抗がん剤の調製件数は増加している現状で、正確かつ迅速な調製、安全性の確保を図ることの重要性を再認識することができました。
(※ 素晴らしい発表、2題の詳細は「病薬誌」をご覧下さい☆)
無事、2日間の熱かった学術大会を終えて帰路に着いたわけですが、宇都宮に行ったら忘れてはならないものがありますよね。そうです!餃子を食べなければ帰れない!ということで、宇都宮駅前の某有名店Uに立ち寄り、餃子に舌鼓を打って長野へ帰りました。
発表された先生方、参加された先生方、皆さんお疲れさまでした。次回、第49回学術大会は山梨県(甲府市)での開催(2019年8月24、25日)となります。来年は「ほうとう」を食べに行きつつ、参加しましょう!
JA長野厚生連
南長野医療センター 篠ノ井総合病院 薬剤部
田中 宏治