病薬ひろば

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2017年10月31日
第50回日本薬剤師会学術大会参加レポート

事務局


今年は、記念すべき第50回大会でした!

 10月8日(日)から9日(月)に、東京都で開催された、第50回日本薬剤師会学術大会に参加してきました。
 今回は、50回記念大会とのことで、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生の特別記念講演『微生物創薬と国際貢献』や2020年東京オリンピック・パラリンピックを意識した都民公開講座『トップアスリートと考えるスポーツ界の話題【夏と冬】』、特別企画展示『今は昔 くすりとくすしの100物語展~江戸から昭和にかけて』など、様々な企画が催されました。
 会場に着いて、まず圧倒されたのが、会場の「東京国際フォーラム」の壮大さと美しさ。ニューヨーク在住の建築家ラファエル・ヴィニオリ氏の設計により、1997年に開館したそうです。ガラス張りの吹き抜け構造に渡り廊下が何本も延び、天井を見上げると船の竜骨と肋材をモチーフにした構造物に目を奪われました。
 江戸城を築城した太田道灌の像もあり、戦国マニアとしてしっかり見学してきました。
 いろいろ欲張って見に行ったら、なんと2日間で2万8000歩以上歩きました!

 今回、特徴的だったのが47もの分科会が開催されたことだと思います。「セルフメディケーション」、「医療現場に求められる対人業務」、「災害」、「倫理」、「薬学教育」、「医薬品流通」、「医薬品情報」などなど、改めて薬剤師の責務は多岐に渡ると感じました。
 一般演題で印象的だったのが、「薬薬連携」です。地域薬剤師会や病院、保険薬局など様々な立場から発表されており、「臨床検査値のシェア」とか、「協働での患者さんケア」、「地域包括ケアの取り組み」などそれぞれ工夫を凝らしており、薬薬連携の在り方が時代に合わせ進化し、どんどんと加速していくのではと感じました。

 来年度は、金沢での開催になるそうです。是非、参加したいと思います。

    木曽病院 松原

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    【東京国際フォーラム】
    開放感があり、その壮大さに思わずきょろきょろと、そこらじゅうを眺めてしまいました。

  • 第50回日本薬剤師会学術大会参加レポート

    【東京国際フォーラム】
    船の竜骨と肋材をモチーフにした天井に圧倒されました。

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    機器展示も大変な賑わいでした。

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    江戸に城を築いたと言われている太田道灌の像があり、思わずある和歌を口ずさんでしまいました。
    「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」